板橋区で中古マンションの売却相場とは?

公開日:2023/11/02  最終更新日:2024/01/30

中古マンション

板橋区は、東京23区の一つであり、下町の雰囲気が残る住宅街が広がる地区です。都心へのアクセスの良さから、ベッドタウンとしても人気を集めています。

今回はそんな板橋区で、中古マンションを売却する際に押さえておきたいポイントを解説します。板橋区で中古マンションの売却を検討中の方は、ぜひ最後までご一読ください。

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板橋区の中古マンションの売却相場

板橋区の中古マンションの売却相場は、3,347万円とされています。ただし、売却相場は物件の間取りによっても変動します。

1LDKの場合、平均売却価格は68.6万円/㎡、成約価格は2,058万円です。2LDKの場合、平均売却価格は61.6万円/㎡、成約価格は3,055万円です。

3LDKの場合、平均売却価格は75.5万円/㎡、成約価格は5,285万円です。4LDKの場合、平均売却価格は44.2万円/㎡、成約価格は3,978万円です。

間取り別で比較すると、3LDKの中古マンションが最も高値で売却されていることがわかります。また、1LDKについては、成約価格は低めですが、㎡単価は高いことから需要が高いと言えます。

4LDKの物件に関しては、築年数が長いものが多いことから、売却価格は低い傾向にあります。

板橋区のマンション売却傾向

板橋区は都内でも有数の商店街を有しており、利便性の高さが魅力的です。また、鉄道は、JR埼京線、東武東上線、都営三田線、東京メトロ有楽町線・副都心線の5路線が通っており、都心へのアクセスの良さから、単身世帯・ファミリー世帯問わず人気のある街です。

中古マンション市場においても、活発に取引されている印象です。

たとえば、2020年竣工の坂下2丁目にある「プレミスト志村三丁目」や2021年竣工の成増2丁目にある「パークホームズ成増二丁目」、2022年竣工の千川2丁目にある「オープンレジデンシア千川」、2023年竣工予定の大山町にある「ザ・パークハウス板橋大山大楠ノ杜」など、分譲マンションの売買も勢いを増しています。

板橋区のマンションと首都圏と各地域の相場の違いとは?

前述したとおり、板橋区の中古マンションの平均相場は、3,347万円です。東京23区の中古マンション平均価格ランキングを参照すると、港区が最も高い8,429万円となっており、次いで、千代田区7,159万円、渋谷区6,575万円と続いています。

板橋区は東京都23区の中では21位となっており、区内では比較的手に入れやすい価格水準と言えます。首都圏平均では、3,869万円であるのに対して、板橋区は3,347万円なので、首都圏の中では平均以下ということになります。

ただし、隣接する埼玉県の平均価格は、2,444万円なので、埼玉県と比べると高値で売買されています。また、中古マンションの平均面積についても、埼玉県が68.04㎡であるのに対し、板橋区は59.73㎡です。

東京23区の中古マンションは、価格が高く、面積も狭い傾向にあります。なお、近年ではリモートワークが広く普及した影響によって、都心から郊外へ引っ越しを検討する方が多くなりました。快適なリモートワークを行うために、70㎡前後と広めの物件が人気を集めています。

板橋区で高値売却を考えているなら知っておくべき板橋区で人気のマンションの特徴

中古マンションは、地域によって買い手の層が異なります。板橋区ではどのような特徴を持つマンションが人気なのか紹介していきます。

ファミリーもしくは単身向け物件

板橋区では、ファミリー向けもしくは単身向け中古マンションが人気を集めています。間取り別平均売却価格のとおり、1LDKや3LDKのマンションが高値で取引されています。

一方で、一人暮らしとしては広く、ファミリーで住むには狭く感じる2LDKの物件は売れにくい傾向にあります。2LDKの中古マンションを売却したい場合は、不動産会社とも相談しながら、3LDKにリフォームしたり、2人暮らしをターゲットにした売却戦略を立てたりしましょう。

リフォーム済み物件

売却前にリフォームしてある中古マンションは、買い手がつきやすい傾向にあります。そもそも板橋区で中古マンションを購入する世帯は、すぐに住める物件を探しているファミリー世帯や狭くてもキレイな物件を探している単身世帯が多いからです。

ただし、いくらキレイにするためとはいえ、リフォームに費用をかけすぎてしまうと、かえって売却価格が高くなってしまい、売れ残るリスクもあります。リフォーム代は30万円~50万円程度に抑え、優先順位をつけることが大切です。

費用対効果に見合わないことから、大規模なリフォームはあまりおすすめできません。

ペット可物件

近年、感染症拡大の影響から空前のペットブームが続いています。それに伴い、ペットが飼える物件の需要が急激に高まっています。

板橋区には、赤塚公園や浮間公園など、ペットのお散歩に適したスポットが数多くあるため、注目を集めています。ペット可の中古マンションの場合は、積極的にアピールしてみましょう。

ただし、内覧の際には、ペットによる汚れやニオイに気をつけなければなりません。ペットを飼っている物件は売却価格に影響があると思われがちですが、部屋の状態に左右されます。

部屋に染み付いたニオイは、脱臭機を利用したり、こまめに換気したりして、なるべく除去するようにしましょう。

板橋区のマンション売却で損をしないためには?

板橋区のマンション売却で損をしないためのポイントがいくつかあります。まずは、必ず複数の業者から売却価格の査定を取ることが大切です。

業者によって、営業エリアや得意分野、広告媒体などの特性が大きく異なります。特に、不動産売買はエリア特性が大きく影響するため、得意なエリアから外れる案件の場合、機械的に査定が行われる恐れがあります。

最近では、オンライン上で無料査定を行っている業者も多くあります。一括査定サイトを利用することで、時間や手間を省略して複数の業者にアプローチすることが可能です。

なお、査定の結果、あまりにも高額な金額提示には注意が必要です。物件の査定は、車の査定とは違い、確実にその金額で売り渡せるとは限りません。

中古マンションの売却価格は、あくまでも買主との交渉の結果で決まります。査定額も大切ですが、具体的なマーケティングについて確認するようにしましょう。

板橋区のマンション売却にかかる費用と税金は?

中古マンションの売却に関しては、売却金額がそのまま手に入るというわけではありません。一般的には、売却額の5%前後の費用や税金がかかります。

売却の際に必ずかかる費用は、「印紙代」と「仲介手数料」の2点です。印紙代とは、売買契約書を作成する際に発生する税金です。

印紙代は、売却価格によって変動します。売買契約書は売主用と買主用に2枚作成することが多く、それぞれが契約書の印紙代を負担することがほとんどです。

仲介手数料とは、中古マンションの売り出しを依頼した不動産業者に支払う手数料です。不動産売買は成功報酬となるため、買い手が見つからなかった場合は、仲介手数料は発生しません。

仲介手数料は、宅建行法によって、上限額が定められています。計算方法は、「売買価格」×3%+60,000円+消費税です。

たとえば、売却価格が3,000万円の場合、1,056,000円の仲介手数料が必要となります。ただし、交渉次第では、通常3%のところを2%に減額してもらえることもあります。

そのため、不動産の売却を行う際には、複数の業者を競合しながら、仲介手数料を安くしてもらえるように交渉するのがおすすめです。印紙代と仲介手数料のほかにも、物件の状況次第で発生する費用があります。

なるべく高値で売却するためには、クリーニング代やリフォーム費用が必要になるケースもあります。また、売主自身が住んでいるマンションを売却する際には、引っ越し費用も必要となります。

まとめ

板橋区における中古マンションの売却相場や売却傾向、売却のコツや費用などを解説しました。

板橋区ではファミリー向けの3LDKや、単身向けの中古マンションが1LDK人気を集めており、高値で取引されています。

板橋区で中古マンションの売却を検討する際の参考にしていただければ幸いです。

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