ここからは、不動産売却の方法をはじめ「不動産売却の費用」「板橋区での不動産会社選びのポイント」などについて詳しくご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。
不動産の売却方法

不動産を売却する方法としておもに「仲介」と「買取」そして「買取保証(売却保証)」があります。ここではその3種類の売却方法について、それぞれ詳しくご紹介していきます。どのような方法で売却をするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
仲介
不動産売却における仲介とは、不動産会社に依頼し買主を探してもらい、その買主に不動産を売却する方法です。依頼すると不動産会社の公式サイトや広告、不動産のポータルサイトなどに掲載され、広く宣伝が行われます。
そんな仲介の大きなメリットは、希望に近い価格や相場に近い価格で売却できる可能性があるという点です。仲介の場合は相場や売主の希望を考慮しながら価格を決定していくうえに多くの人の目に留まるように宣伝されるので、価格を妥協せずに売れることも珍しくありません。できるだけ高く売りたいという場合は仲介を選ぶケースが多いです。
ただし一般の方から買主を見つけるためには、ある程度の期間宣伝活動を行う必要があります。よほど人気の地域や魅力のある物件であれば早期に買主が見つかる可能性がありますが、一般的には3か月~5か月程度の期間がかかるため、すぐに売却したい方には不向きです。
また不動産会社に依頼することで仲介手数料がかかってしまうのも仲介のデメリットです。さらに売買契約における契約不適合責任を負わなければならないため、万が一売却後に契約内容とは異なる不具合が見つかれば修繕や損賠賠償などの責任を負う必要があります。
買取
不動産売却における買取とは、不動産会社が買主となり直接不動産を買い取ってくれる方法です。買取を依頼すると不動産会社が査定を行い、その価格に納得できれば売却の手続きを進めていくというシンプルな売却方法でもあります。
買取の一番のメリットは、売却完了までが非常にスピーディで、すぐに現金化できるという点です。さまざまな手続きを含めても期間は1か月ほどとなり、不動産会社によってはさらに素早く対応してくれることもあります。そのため住み替えで早めに現金を受け取りたい方や、相続した不動産をできるだけ早く手放したいという方に選ばれています。
また買取は直接不動産会社が購入することから、仲介手数料もかかりません。さらに買い手がプロであることから契約不適合責任に問われることもないので、売却が完了してから余計な費用がかかる心配もありません。
ただし買取の場合仲介よりも価格が低くなってしまうというデメリットがあります。不動産会社に買い取られた不動産は、そのままもしくはリフォームなどをして不動産価値を高めてから売りに出されます。
売るための諸費用を含めて買取価格よりも高く販売し利益を出さなければならないので、相場よりも安く買い取ることになるのです。価格は一般的には相場の7~8割程度となることが多いので、より高い金額で売却したいという方には不向きです。
買取保証(売却保証)
買取保証とは不動産会社に売却を依頼した後、一定期間売却活動を行っても買主が決まらない場合に、あらかじめ決めておいた金額で不動産会社に買い取りをしてもらう方法です。不動産会社によっては売却保証といわれていることもあります。
一定期間とは一般的に3か月間であり、その間に買主が見つかれば早めに売却が完了します。どちらにしても最終的には必ず売却できるので、住み替えなどで売却期間に制限がある場合に便利な仕組みとなっています。
そんな買取保証のメリットとして、売却までのスケジュールを立てやすいということが挙げられます。買取してもらう場合でもそれまでの期間が決まっているので、確実に現金化でき買い替え物件の購入費用に充てることもできます。
ただし買取保証の場合も市場価格よりも安く取引されるのが一般的であり、高値で売却したい方には向いていないことがあります。また買取保証は仲介の専任媒介または専属専任媒介で不動産会社と契約することになります。
そのためほかの不動産会社に同時に売却や仲介を依頼することはできず、途中で不動産会社を変更することもできません。後悔しないようにするためには、不動産会社選びを慎重に行う必要があるでしょう。
- 不動産売却には「仲介」「買取」「買取保証」という方法がある
- それぞれメリットもデメリットもあるため自分に最適な方法を選ぶことが大切
不動産売却にかかる費用

不動産を売却するためには、じつはさまざまな費用がかかります。ここではどのような費用がかかるのか、その内容を詳しくご紹介していくので、いざ売却を依頼してから焦らないようにするためにもぜひチェックしてみてください。
仲介手数料
仲介で不動産を売却する場合には、必ず仲介手数料が発生します。仲介手数料は不動産会社と契約を結んだときではなく、売却が成立したとき支払うことになります。具体的には、買主と売買契約を結んだときに半額、そして物件を引き渡したときに残りの半額を支払うのが一般的です。
仲介手数料に含まれているのは通常業務で発生する費用で、物件情報をサイトに掲載したりチラシを配布したりなどの宣伝活動などがこれにあたります。そして仲介手数料は上限が法律によって定められており、その計算方法は下記のようになっています。
売買価格が200万円以下の場合:(売却価格×5%)+消費税10%
売買価格が200万円を超え400万円以下の場合:(売却価格×4%+2万円)+消費税10%
売買価格が400万円を超える場合:(売却価格×3%+6万円)+消費税10%
たとえば売買価格が3,000万円だった場合は、(3,000万円×3%(税率)+6万円)+9万6,000円(消費税)=105万6,000円が仲介手数料です。この範囲内なら仲介手数料を安くしても問題ありませんが、多くの不動産会社では自社の利益を最大化するために上限額いっぱいで設定しています。
税金
不動産売却にかかる税金として「印紙税」があります。印紙税とは経済的取引などに関連して作成される領収書や契約書などの文書に課税される税金のことで、売買契約時は契約書に「収入印紙」を貼り付けて納税することになります。
印紙税は契約金額によって異なり、下記のようになっています。
100万円超500万円以下:1,000円
500万円超1,000万円以下:5,000円
1,000万円超5,000万円以下:1万円
5,000万円超1億円以下:3万円
1億円超5億円以下:6万円
その他の費用
仲介手数料と税金のほかにも、場合によってはかかる費用がありますが、そのひとつが抵当権を抹消する登記費用です。これは不動産を売却する際に必要な売主から買主への所有権を移転する「所有権移転登記」にかかる手数料で、売却物件に住宅ローンが残っていた場合の「抵当権抹消登記」などに費用がかかります。
また抵当権抹消には専門的な知識が必要であり、手続きを司法書士に依頼する場合すべて含めて5,000円~2万円程度かかります。
そして不動産を売却する際に家具などの廃棄をする場合はその処分費用、敷地の測量をする場合は測量費、解体をする場合は解体費、ハウスクリーニングをしてから売却する場合はその費用もかかります。さらに住んでいる家を売却する場合は新しい住まいへの引越し費用も発生するので、その点を考慮して売却を進めていきましょう。
- 不動産売却にかかる費用について知っておこう
- 抑えられる費用についても検討しておくことが大切
板橋区の不動産売却相場の調べ方

不動産を売却する場合は、まず「いくらで売れるのか」を調べることが大切です。相場を知らないと不動産会社から提示されている価格が適正価格なのか判断ができず、場合によっては損をしてしまう可能性もあるからです。
ここでは板橋区で不動産を売却する場合の、相場の調べ方についてご紹介します。
売買取引価格から調べる
実際に板橋区で取引された不動産の価格は「レインズマーケットインフォメーション」や「土地総合情報システム」というサイトで調べることができます。
レインズマーケットインフォメーションは国土交通指定の不動産流通機構が運営しているサイトで、直近1年間に売買されたマンションや一戸建ての価格情報を検索できます。また過去2年の市場動向をグラフで確認することも可能なので、価格の推移をチェックするのにも最適です。
土地総合情報システムは国土交通省が不動産取引をした方を対象に行ったアンケート結果がまとめられているサイトで、マンションや一戸建てなどの住宅に加えて土地や農地の取引価格も確認できます。これらのサイトを使って実際にいくらで取引されているのかがわかると、売却したい不動産の価格もある程度イメージできるでしょう。
売出し価格から調べる
不動産情報サイトで、似ている不動産がいくらで売り出されているのかをチェックする方法もあります。売却したい物件と最寄り駅や駅からの距離、広さ、間取り、築年数などの近い不動産を検索し、その価格を見るだけなので手軽にできるのも魅力です。
サイトによっては地域ごとの広さや間取り別の平均価格を閲覧できる場合もあり、直感的にその地域の価格を把握することが可能となっています。
ただし不動産情報サイトで提示されている価格は、あくまでも売主の希望価格であることを忘れてはいけません。必ずしもその金額で売れるとは限らず、実際に取引される際には価格が下がっている可能性もあるので、その点を理解したうえで確認してみましょう。
その他の方法
ご紹介した以外にも、公的機関の調査した地価から調べる方法などがあります。ただし公示地価は公的機関が、あらかじめ決められた一部の地点が対象であり、また年に1度の調査となっているので詳しい不動産価格やリアルタイムでの価格は把握することができません。そのため、あくまでも参考程度に調べてみるといいでしょう。
- 板橋区の不動産相場を調べてみよう
- 相場を知っておくと実際の取引で損をしにくくなる
板橋区の物件種別ごとの売却相場・動向について
板橋区の物件は、どのくらいの金額で不動産売却できるのでしょうか。不動産の種類別に紹介していくので、不動産売却する際の参考にしてください。
マンション
板橋区のマンション売却相場は、面積が40㎡で築年数が20年であれば、2,886万円ほどで売却できます。また、2023年2月時点でのマンション売却動向は、今半期が2,899万円で前半期が2,873万円です。
板橋区では、マンションのニーズが高まっており、価格も上昇傾向にあるため、今が売り時といえるでしょう。
一戸建て
2023年2月時点での板橋区の一戸建て売却動向は、今半期が8,171万円で、前半期が9,686万円です。一戸建ての相場は下降傾向にあり、取引件数も少なくなってきています。
板橋区で一戸建てを売却するには、価格が下がる前に売却するとよいでしょう。また、板橋区の一戸建て売却相場は、面積が131㎡で築年数が18年であれば、8,928万円ほどで売却できます。
土地
2023年2月時点での板橋区の土地売却動向は、今半期が8,396万円で、前半期が7,871万円です。土地の相場は上昇傾向にあり、今が売り時といえます。
また、板橋区の土地売却相場は、面積が145㎡であれば、8,133万円ほどで売却できるでしょう。
板橋区の土地売却における売り時
板橋区は、東京都の特別区のひとつです。交通網が充実していることから利便性が高く、住みよいエリアとして人気があります。
そんな板橋区で土地を売却する場合、気になるのが売り時です。ベストなタイミングで売るには、どんなポイントをおさえたらよいのでしょうか?
土地価格が高騰
板橋区の土地価格は、年々上昇傾向にあります。その理由は、
ほかのエリアに比べ住みやすく、環境に恵まれていることが大きな要因になっています。子育て支援にも積極的に取組んでいるため、ひとり暮らしだけでなくファミリー世帯も安心して生活できるでしょう。
国土交通省によると「都道府県地価調査」の土地価格は2018年に+4.1%、2019年に+5.3%と上昇しています。世帯数も増え続けているので、板橋区で土地を売るならまさに今が売り時と言えるでしょう。空き家率も減少しつつあります。
住宅ローンが組みやすい
首都圏は、戸建よりマンションに住む率が高いイメージがあります。しかし近年は新築戸建の成約数が増加しており、同時に土地を買う人も増えてきています。そのため、板橋区で土地を売るのは非常にベストなタイミングと言えるでしょう。
買い手が増えている一番の理由は「低金利」にあります。ようするに、
金利が低いので住宅ローンが組みやすく、住宅が購入しやすいというわけです。なかでもメガバンクは変動金利型で1%を下回っており、固定金利型(35年)でも1%台とそれほど高くありません。
土地を購入する人が増えれば、必然的に土地売却にも大きく影響します。板橋区の土地が売り時なのはこういうところが関係しているのでしょう。
板橋区の土地を高く売るコツ
板橋区でより高く土地を売るポイントは「余裕をもって売る」「売り出し価値」の2つです。
余裕をもって売る
売り出し期間は、短く設定するよりもなるべく余裕をもったほうがメリットになります。期間が短いと納得のできる価格で売却しにくくなります。
土地の売却には最短でも数か月、長くて半年ほどかかるため、ある程度期間をつくって売り出すようにしましょう。
売り出し価値を決める
売り出し価値は、売主が決めます。そのため、どれくらいの価格を設定するかで売却に大きく影響します。早く売りたいからといって、安く売るのはもってのほかです。一方で高すぎると買い手がつきにくく、あまりおすすめできません。
また売り出し価格のまま売買が成立することもめったにないため、決まった価格は買い手と交渉し、最終的な取引価格が決定します。
高く設定しすぎると取引価格が下がったときにがっかりしやすいので、適度な価格を設定するようにしましょう。「やや高め」くらいがベストです。
周辺相場や公示価格などを参考にすると、土地に合った売り出し価格が判断しやすいでしょう。
【板橋区】不動産売却における売却方法の違い
少しでも高く土地を売るために、板橋区周辺の環境や公示価格などを参考にしている方もいるでしょう。
ここでは、不動産売却において異なる売却方法について紹介します。
買主
まず、買主が違います。不動産仲介は一般人が買主になりますが、買取は不動産会社が相手になります。時間がかかっても売り出し価格で買取ってもらいたい場合、不動産会社より不動産仲介のほうがメリットになるでしょう。
売却活動
不動産仲介は、より多くの人に情報開示するため、積極的な売却活動が求められます。そのため、売却までに時間がかかりやすく、場合によっては買い手が見つからないこともあるでしょう。
一方で買取は不動産会社が相手になるので、宣伝や不特定多数の人に情報を開示する必要がありません。売却まで比較的トントン拍子に進みやすいので、時間をかけずに買取ってもらえます。
なるべく早く物件・土地を手放したい方や、売却活動を省きたい方にはおすすめでしょう。
不動産価値
不動産会社は、買取った物件をリフォームもしくは更地に戻して売り出します。そのため、リフォームや解体にかかる費用を差し引いた価格が提示されます。不動産仲介に比べると価格が低くなりやすいのはここにあります。
しかし仲介にした場合でも、仲介手数料が発生するので、どちらがメリットになるかは個々によって異なります。なるべく早く成立したい方は、不動産会社に買取ってもらったほうがお得に感じるでしょう。
高値で売却できる板橋区で人気のマンションの特徴
土地価格が高く、売却しやすい板橋区にはさまざまなタイプの物件があります。
ここでは、どんなマンションが売れているのか紹介します。
ファミリー・ひとり暮らし
積極的に子育て支援施策を行っている板橋区は、ファミリー世帯に向けた物件が非常に人気です。なかでも1LDK・3LDKは高額で売却されやすいと言われています。1LDKならひとり暮らしにもちょうどよいでしょう。
一方で2LDKはファミリー世帯・ひとり暮らしにあまり人気がありません。そのため、この間取りを売却したい場合、3LDKにリフォームするかターゲットを絞って売却活動を行うかどちらかの選択が最適です。
リフォームをしている
リフォームされたきれいな状態のほうが、当然売れ行きはよくなります。たとえ築年数が古くても、室内がきれいであれば比較的買い手が見つかりやすくなるでしょう。
とはいえ、リフォームにお金をかけすぎてしまうと、売却価格に影響するため注意が必要です。
買い手がチェックしやすい箇所を重点的にリフォームし、30~50万円程度がベストになります。
ペット可
ペットブームな昨今、ペット可能な物件も人気があります。とくに板橋区はペットといっしょに散歩ができる場所が多いので、売却の際は積極的にアピールしましょう。
同時に、
ペットによる傷・ニオイ・汚れには十分注意してください。
板橋区行政・区の取り組みについて
板橋区では、さまざまな取り組みをしています。とくに、子育て世代にとって、住みやすい取り組みがたくさんあるので、参考にしてみてください。
子育て世代が助かる取り組み
板橋区では、子ども手当てや医療費助成といったお金にまつわる取り組みをしています。育児支援ヘルパーや、ファミリー・サポート・センターによる支援もしているため、子育ての負担を軽減できるでしょう。
また、板橋区は都内でも比較的子どもの数が少ない場所なので、保育園に入りやすいメリットもあります。仕事をしながら子育てをしたい方にとって、子どもを保育園に入れられるか否かは、とても大切なポイントになるでしょう。
板橋区では、ほかの区よりも、保育園の入園に関する心配をせずに暮らせます。
街づくり
板橋区では、板橋区スマートシティ推進方針を掲げており、エコでクリエイティブ、ヘルシーなライフスタイルを実現すべく、さまざまなプロジェクトを実施しています。
板橋区では、EVバイクバッテリーシェアリング実証事業を取り入れるなど、都内でもはじめての試みに挑戦しているため、環境にやさしい暮らしを実現できるでしょう。
プロジェクトのなかには、区民の健康に関するものや人とのつながりを感じられるものがあり、楽しく健康的に生活できる取り組みが期待できます。
板橋区・不動産売却前の検討事項について
不動産を売却する前に、検討すべき事柄がいくつかあります。諸経費について、スケジュールなど、どれも大切な項目なので、不動産売却を成功させるために、しっかりと検討していきましょう。
不動産売却の相場を把握する
どのくらいの価格で不動産が売却できるのかを把握すると「相場よりも安く不動産売却してしまった」といった失敗を回避できます。事前にしっかりと不動産売却の相場を把握し、不動産売却を成功させましょう。
不動産会社の選定
不動産会社はたくさんあり、どの不動産会社を選べばよいのか迷ってしまう方もいるでしょう。不動産会社選びはとても重要で「高い金額で売却できる」と提示されても、すぐに飛びつかないよう注意が必要です。
スタッフの対応や営業力、不動産売却金額を総合的に判断し、よい不動産会社に依頼しましょう。
諸経費について確認する
不動産売却する際、仲介手数料や印紙税、司法書士の報酬や測量費など、さまざまな諸経費が発生します。事前に諸経費を確認しておくと、安心かつスムーズに対応できるでしょう。
売却スケジュールを検討する
余裕を持ったスケジュールを組むと、できるだけ高値で不動産売却できる時期に売却できたり、売却を急ぎすぎて安値で売ってしまうのを防いだりできます。スケジュールを組む際は、専門スタッフに相談しながら決めるとよいでしょう。
不動産の種類別の注意点

不動産売却で売却したい不動産には、それぞれの背景や事情があります。そのなかでも注意したいのが「相続した不動産」「空き家」「住宅ローンが残っている不動産」などです。ここではこれらの売却を考えている方のために、種類別の注意点をご紹介します。
相続した不動産の場合
相続した不動産を売却する場合、まず確認したいのが家の登記名義人です。相続の場合は家の所有者が被相続人ではなく売却したい人になっている必要があり、それを変更するためには相続登記が必要です。相続登記は土地と建物それぞれ必要なので、その点にも注意しましょう。相続登記がされていないとスムーズに売却ができなくなってしまうので、相続した家を売りたいと思ったら早めに行っておきましょう。
空き家の場合
売却したい不動産が空き家でさらに古い場合は、そのままの状態では買主が見つかりにくい可能性があります。その場合は「古家付き土地として売る」「更地にして土地を売る」「家をリフォームして売る」「不動産会社に買い取ってもらう」などを検討すると売却しやすくなるでしょう。ただし家を取り壊して更地にすると固定資産税が高くなるので、安易に取り壊すことを考えず、まずはほかの方法で売却可能であるかを考えてみてください。
住宅ローンが残っている場合
住宅ローンが残っている家を売却したい場合は、住宅ローンを完済し抵当権の抹消手続きを行う必要があります。住宅ローンを一括返済するためには手持ちの資金でローンを完済するか、新たにローンを組む方法がありますが後者の場合しっかりと返済計画を立てないと破産の危険性があるので注意が必要です。
また住宅ローンが返済できなくなってしまった場合は「任意売却」という方法で売却できる可能性もあります。任意売却は支払いが厳しくなった場合に債権者である金融機関の了承を得て一般市場で売却する方法で、金融機関や不動産会社に相談すると対応してもらえることがあります。
- 状況に合わせた対応が必要になる場合がある
- スムーズに不動産売却を行うためにも状況を把握しておくことが大切
不動産を売却する際、不動産会社選びで重視する点は? WEBアンケートで調査!
ここまで不動産売却についてさまざまに解説させていただきました。ところで、不動産売却を依頼する不動産会社をどのように選べばいいか迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために「不動産を売却する際、不動産会社選びで重視する点は何か」についてアンケート調査を行いました。それでは、結果の詳細を見ていきましょう。

第1位は「査定額が適正か」で29%でした。大切な不動産売却で損をしないために、適正価格で売却をおこなってくれる不動産会社を見極める必要があります。一社だけの査定結果では相場と比べて高いのか低いのか判断できないため、複数の不動産会社に査定を依頼して相場を確認しましょう。
第2位は「エリアに精通しているか」で22%でした。売却エリアに精通している不動産会社は、エリアの地域や交通量、住みやすさなどを熟知しています。そのためより根拠に基づいた適正な価格で売却してくれる確率が高いです。
また地元の業者とのコネクションを持っている可能性もあるため、より有利な条件での不動産売却が叶えやすくなるかもしれません。
第3位は「担当者の人柄や相性」で20%でした。スムーズな取引を実現するためには、担当者の人柄や相性も重要です。
見た目や話し方に着目して、違和感のない対応をしてくれる担当者のいる不動産会社を選ぶと、ストレスを感じることが少ないでしょう。また、わかりやすく説明してくれたり、こちらの状況に合わせて幅広い提案をしてくれるかどうかもチェックすると、いい担当者かどうかを見極めることができます。
アンケートの結果は以上となります。次の見出しでは不動産会社の選び方についてさらに詳しく解説させていただきます。
不動産会社の選び方

不動産売却をする場合、依頼する不動産会社選びが非常に重要です。不動産会社によって対応や条件が異なるため、適当に選んでしまうと損をしてしまう可能性があるからです。安心して売却を行うためにも、ご紹介するようなことをチェックして不動産会社を決めましょう。
板橋区に精通しているか
不動産会社選びでまず重視したいのが、売却したい不動産のあるエリアに精通していることです。不動産が板橋区にあるのなら、板橋区に詳しく板橋区での売却実績が豊富である不動産会社を選ぶのがおすすめです。
地域のことは、長年そこに住んでいたりその地域を見たりしていないとわかりません。とくに治安や交通量、子育てのしやすさや住みやすさなどは地域の特色を把握していないと理解しにくい部分です。また板橋区で実績や信頼があるということは、地元の業者とのコネクションなども豊富である可能性が高いです。
そのコネクションを活かしてよりよい条件で不動産売却を実現できることもあるので、ぜひ地域の精通度や実績をチェックしてみましょう。実際に売却の相談をした際に、板橋区の地域情報などを聞いてみると、本当にエリアに精通している不動産会社であるかどうかを判断することができるはずです。
提案力があるか
不動産売却を依頼する場合は、提案力の高い不動産会社を選ぶことも大切です。よりよい条件で売却するためにはどうすればいいのか、売却したい不動産や家族の状況に合わせてアドバイスができるような不動産会社を選びましょう。
売却にはさまざまな事情や条件が重なることもあるため、不動産やそれに関連する法律などに詳しくないと適切な提案やアドバイスができないケースが多いです。安心して売却を完了するためには、豊富な知識を持っていること、そしてひとりひとりの希望を叶えられるようさまざまな売却方法に対応できることが重要です。
とくに相続や住み替え、住宅ローンについてなどは売主によって希望や条件がことなるため、より柔軟な対応が求められます。このような場合にも安心して任せられるよう、幅広い提案ができ、こまかな相談にも乗ってくれる不動産会社に依頼しましょう。
査定額の根拠を説明できるか
売却をする場合、実際にいくらで売れるのか、いくらで買取が可能なのかを調べるために査定を行います。査定の方法は不動産会社によって異なりますが、提示した査定額の根拠をしっかりと説明できるかどうかが非常に重要なポイントです。
不動産の価格を決定するためには土地の広さや家の広さ、間取り、利便性などさまざまな要素が絡んできます。しっかりと根拠を説明できるということは、細かい部分まで不動産や周辺の状況を確認しており、それに基づいた適正価格を提示しているということです。
逆に根拠があいまいで説明も不十分な場合、不当な価格をつけられている可能性もあるので注意が必要です。多くの不動産会社は査定を無料で行っているので、いくつかの不動産会社に査定依頼をして、その後の説明も確認したうえで信頼できる不動産会社を選びましょう。
- 板橋区に精通し売約実績が豊富な不動産会社を選ぼう
- 幅広い売却方法を提案しており、さまざまな状況に対応できる不動産会社がおすすめ
まずは複数の不動産会社に査定を依頼しよう!
不動産の売却にはさまざまな事情や背景があり、また大きな金額での取引となるため納得できる対応をしてくれる不動産会社に依頼することが大切です。依頼してから後悔しないためにも、まずは不動産会社選びをしっかりと行いましょう。
また不動産会社は初めから一社に絞らず、複数の会社に査定を依頼して比較検討することが大切です。価格だけでなく、対応力や提案力なども見極めて信頼できる不動産会社を見つけてください。